研究室の運営方針
研究室を選ぶにあたり,研究テーマはもちろん「日々の研究がどのように進むのか」も気になる点だと思います。ここでは,仲野研究室の進め方や大切にしている考え方をまとめました。
研究室が大切にしていること
本研究室が目指しているのは,制御理論をきちんと形にし,学会発表や論文として発信していくことです。「動いた」「計算できた」で満足せず,何が新しいのか,なぜうまくいくのかを突き詰めます。
一方で,普通に取り組めば一定の成果が出せる環境を整えることも教員の責任だと考えています。過度な作業量や理不尽な負荷を強いることはありません。適切なテーマ設定,基礎の勉強,日々のディスカッションは,そのための仕組みです。
また,実機による実験も重視しています。理論の検討もシミュレーションも,道具の進歩で以前より手早くできるようになりました。だからこそ,実際に作って動かして初めて得られる知見の価値が高まっています。ただし,ただ動かすことだけが目的ではありません。理論をしっかり理解したうえで実験に臨み,思いどおりに動かない際に「理論と実機のどちらに原因があるのか」を自力で突き止められる力を養ってほしいと考えています。
研究において,最初から答えが見えている課題はめったにありません。自ら調べ,問題を扱いやすい大きさに分解し,試行錯誤を重ね,結果を他者に伝える。こうした一連のプロセスそのものが,個々の研究テーマ以上に,卒業後まで長く残ります。
研究は決して平坦ではなく,思いどおりに進まない時期もあります。それでも,難題に向き合い,以前はできなかったことができるようになるのは,研究の面白いところです。卒業するときに後悔がなく,「この研究室で研究してよかった」と心から思える場にすることが,一つの目標です。
研究室での過ごし方
平日は原則として毎日,研究室に来てもらうことにしています。教員や先輩,同期と顔を合わせて対話することを大切にしているためです。ただし,コアタイムは設けておらず,体調不良や用事で休む際も事前に連絡があれば問題ありません。
進捗報告会と勉強会は定期的に行います。報告会は単なる進捗確認にとどまらず,いま困っていることの共有や,次に取るべきアクションを整理する場です。配属されたばかりの学生には,上級生と教員が近くで手を貸します。
疑問や課題を一人で抱え込む必要はありません。まずは自分で考える姿勢を大切にしつつ,行き詰まったら遠慮なく相談してください。
就職活動については,予定が決まり次第お知らせください。時期や活動量がわかれば,それに合わせて研究の進め方を調整できます。研究と就職活動のどちらも進めやすい形を,その都度相談しながら一緒に探します。
研究テーマと進め方
研究テーマは,まず教員から大まかな方向性を提案し,議論を重ねながら一緒に形作っていきます。
学部4年生の卒業研究では,まず本研究室がこれまでに構築してきた制御理論を理解し,シミュレーションや実機実験で検証するところから始めます。最初から新しい理論を一から構築することを求めたりはしません。その代わり,次の3点を重視して取り組みます。
- 扱っている理論を,自分の言葉で説明できるレベルまで深く理解する
- 関連する専門知識を着実に身につける
- 実験系を自らの手で形にする
研究の進展に伴い,「どこに課題があるか」「次はどんな検証を試すか」を自分自身で考える割合を増やしていきます。最終的に,自分で研究を進められるようになることを目指します。
学会発表・論文
得られた研究成果は,国内外の学会発表や論文として積極的に公表します。
配属時点で,論文の読み書きやプレゼンテーションの技術が身についている必要はありません。先行研究の探し方から原稿の執筆,スライド作成や発表のコツまで丁寧に指導します。
これまでの研究実績については,論文・発表のページをご覧ください。
見学・お問い合わせ
研究内容や日々の過ごし方について疑問や興味があれば,時期を問わずいつでも気軽にご連絡ください。連絡先は nakano@nitech.ac.jp です。研究室の見学も随時受け付けています。場所はアクセスのページをご覧ください。
なお,大学院入試の前など問い合わせが重なる時期には,日時をまとめてご案内することがあります。